カスレに合うワインをご紹介します

冬場の定番の煮込み料理として、旨みをたっぷり閉じ込めたインゲン豆の味わいが堪らないカスレ。

南フランス・ラングドックの郷土料理なので、その地の料理とぴったりなのは間違いありませんが、その他にも相性バッチリのワインはいろいろあります。

ドゥモワゼル Demoiselles(ドメーヌ・ドゥ・カザヴァン)

王道かつ正統派の組み合わせは、ラングドック産赤ワインとともに。特にグルナッシュ主体で果実味しっかりのタイプこそ、是非一度は試したいペアリングです。

ラ・カベサ・デ・ペッロ・メンシア La Cabeza de Perro Mencia(カンタリーニャ・ヴィノス・デ・ファミリア)

カスレ同様の料理はスペインやポルトガルでも伝統的であり、コシード(コジート)という名で呼ばれています。
土っぽいニュアンスのある赤ワインと豆の味わいはぴったりです。


ラ・カベサ・デ・ペッロ・ブランコ La Cabeza de Perro Blanco (カンタリーニャ・ヴィノス・デ・ファミリア)

赤ワインがカスレには間違いありませんが、合わせる方によっては白ワインもよく合います。

特にこちらの場合はパロミノ主体でシェリーのような印象があるので、豊かな風味が加わります。そして醸しによってワインに厚みが加わり、カスレのボリューム感を口中で和らげてくれる働きをします。

 

カスレについて🍽️

カスレ(Cassoulet)は、フランス発祥の豪華で満足感のある煮込み料理です。主な材料には白豆、ウィンナーソーセージ、鴨の腿肉または豚の皮付きバラ肉、時にはソーセージや鹿肉も使用されます。これらの食材はトマト、玉ねぎ、ニンニク、香草、白ワインなどとともに、低温で長時間煮込まれ、深い味わいが生まれます。

カスレの特徴的な要素の一つは、豆が使用されることです。白いんげん豆やタラゴンビーンズがよく使われ、これらの豆は柔らかくなるまでゆっくりと煮込まれ、独特の食感と濃厚なスープが形成されます。

調理は非常に時間を要するため、カスレはゆっくりとした調理のアートとも言えます。低温でコトコト煮込むことで、肉の旨味と風味が豆に移り、独自の深みが加わります。焼き上げる際には、表面がパリッと仕上がり、中は柔らかい仕上がりになります。

カスレは、豪華で贅沢なフランスの家庭料理であり、特に冬季に人気があります。食事そのものが一つのイベントとなり、家族や友人と分かち合われることが多いです。